ミホシプラネタリウム

アイドル・非アイドル・二次元についての忘備録

女性アイドルに嫉妬していた。そのアイドルが卒業した。

2017年6月12日、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「℃-ute」が12年の歴史に幕を閉じました。

natalie.mu

 

私が℃-uteというグループを知ったのは、マイマイこと萩原舞ちゃんがきっかけでした。

ハロヲタと当時アイドルや少女漫画に夢見ていた世代の女子にはお馴染みの、テレビアニメ「きらりん☆レボリューション」が放送されていた2007年頃。当時モーニング娘。だった久住小春さん演じる月島きらりと一緒に劇中で「きら☆ぴか」というユニットを結成したのがマイマイが声を当てた観月ひかるというキャラクターでした。

マイマイ(ひかるちゃん)の鼻にかかった声が癖になる可愛いさで、実写のOP・EDでひかるちゃんに扮する女の子がとても顔が綺麗で、この子はどんな子なんだろう?と興味を持っていました。

 

はなをぷーん

はなをぷーん

 

当時、家にあったデスクトップパソコンでマイマイのことを調べてみて、とても驚いたのを今でも覚えています。テレビの中で私の大好きな少女漫画のアニメに出て歌をうたう可愛い女の子は私と同い年だったから。

YouTubeでその当時の新曲「都会っ子 純情」を観て、さらに衝撃的な気持ちになりました。自分と年齢や服装*1が変わらないの女の子がすごくカッコいいダンスを踊っていて、歌も上手で、しかもみんな可愛い。マイマイのこともすぐに分かりました。その時私は、「この中で一番可愛いのはマイマイだな」と思いました。自分と同い年の女の子。

 


℃-ute 『都会っ子 純情』 (MV)

 

私には小さい頃、アイドルとか雑誌のモデルとかに憧れていた時期がありました。

ミニモニ。と黄金期のモーニング娘。が世代で愛読書が「ちゃお」の私は、自分と同じような年代の女の子が夢を叶えて、キラキラした可愛い服を身にまとってステージで笑顔をふりまく姿を何度も何度も見てきました。そのうち、「自分のああなりたい」と密かに思うようになりました。

友達にも同じように思う子がいて、二人で話し合って親に「芸能事務所のオーディションを受けさせてもらおう」と決めたことがあります。少しドキドキしながら母親に「芸能人になってみたい」と胸の内を打ち明けたときのことは今でも覚えています。キッチンで晩御飯の支度をする母親は「止めておいた方がいいよ」と軽い口調で返事をしました。

その時そんなに傷つかなかったのは内心「自分でも無理」だと分かっていたから。自分よりも、アイドルになりたいと言っていた友達の方がずっと可愛い顔をしていて、私よりもその子よりも、ずっとずっと本物のアイドルであるマイマイの方が可愛いって分かっていたから。でも、アイドルになりたいという気持ちは本物で、わざわざ新聞に載っていた芸能事務所所属オーディション要綱を切り取ってまで挑んだ私は、「ここで『オーディション受けてみる?』と言われる子になりたかった」と思っていました。*2

 

私はテレビの中のマイマイみたいな女の子にはなれない。あの女の子が羨ましい。いつの間には子どもの私はマイマイに嫉妬していました。また、彼女の演じた観月ひかるはあがり症の女の子なのですが、私もすごく恥ずかしがり屋で(アイドルやモデルといった人前に立つ仕事に憧れていたのに)、自分に似た境遇の子がとんとん拍子に困難を乗り越えて、アイドルロードを突き進んでいく様子も自分と比較して「面白くない」とも感じていました。そんなこんなで私はマイマイを羨んだまま、気が付いたら「きら☆レボ」のアニメから卒業していました。

 

それから時が経って、様々なアーティストを好きになって、飽きて離れてを繰り返していた私は、高校時代に再び女性アイドルを応援していました。

どうしてかは分からないけど、可愛いアイドルの女の子を見ても嫉妬の気持ちは湧かずに純粋にただ「可愛い!可愛い!!」と思っていました。いつの間にか、自分とアイドルを切り離して応援することができていたのかな。

でも私は、マイマイのいる、℃-uteのいるハロープロジェクトだけには絶対にハマらないだろうと思っていました。それはマイマイがどうのこうの、というわけではなく、単純に歌い方に癖があるのが苦手だという理由だったのですが……でも、気が付いたらモーニング娘。’14を入り口にハロープロジェクトのことを好きになっていました。

 

私がモーニング娘。から離れていた時間を取り戻すみたいにプラチナ期やカラフル期にじっくり浸かったあとの行き先は℃-uteでした。YouTubeで聴いた「kiss me 愛してる」を皮切りに、℃-uteのMVをたくさん見るようになりました。

マイマイのことは素直に可愛いと思っていたけど、でも推しにはなりませんでした。マイマイのことはすごく可愛いし応援できるけど、でも、子どもの時にマイマイに対してやきもちを焼いていたのも本当だし、その時のことを思い出す。 ℃-uteは他のメンバーを推すことにして、マイマイのことはメンバーの一人としてずっと見ていました。

 

たぶん憧れと羨みと嫉妬の境界線は曖昧ですよね。

モーニング娘。’17のメンバーがラジオ*3で「ジェラシー(嫉妬)を超えてファンになる女ヲタ」はアイドルのどこに惹かれているのか不思議に思う、とメンバーが語っているところがあります。

 私は、女性が女性アイドルを好きだという感情は「憧れ」と「それ以外(可愛い・カッコいい・応援したいとか、男性に対しても抱く気持ち??)」に分かれていると考えていて、子ども時代の私はいくつもの共通点をマイマイに対して見つけた結果上手く「憧れ」ることができなかったのかな、と思っています。またハロを好きになった時には「憧れ」よりも「それ以外」の要素を強く持ちながらマイマイを見ていたのかな……。

上手く言葉がまとまりませんが、女性アイドルを女が好きになることってちょっと複雑だという風にも捉えられるのでは??ということです。ここで現在の私の気持ちを代弁した曲を挿入して転換!

 


アンジュルム『上手く言えない』(ANGERME[I Can’t Describe It])(Promotion Edit)

 

でも、事実なのはマイマイのお顔はやっぱりなりたい顔No.1だし、歌声もすごく可愛らしくて、きっともっとマイマイのことを深く知るごとにどんどん好きになっていったんだろうな。マイマイは私にとって特別なアイドルでした。ありがとうマイマイ

*1:都会っ子 純情」の衣装は私服風なのですがYouTubeのコメント欄に「しまむらみたい」というコメントが挙がるくらい庶民に親近感が湧く服装だった

*2:母親が悪いのではなく、そういう可愛い女の子に生まれてきたかったの意

*3:モーニング娘。'17>のモーニング女学院〜放課後ミーティング〜」259時間目 2017年3月25日放送